VMIとは?知って得するVMI導入によるメリットをご紹介!
商品の販売活動では、安定した利益を生むための1つのポイントとして、製品の適切な在庫管理が挙げられます。
在庫管理においては、製品の販売予測を立てることや、在庫管理に十分な人材を割くことに苦労されているというお悩み・課題をよく聞きます。
この課題を解決する手段の1つに、VMIの導入があります。VMIとはどのようなシステムなのか、また、VMIを導入した場合のメリットや注意点をご紹介していきます。
VMIとは?
VMIとは、Vendor Managed Inventoryの略で、日本語ではベンダー在庫管理方式といいます。
生産に必要な原材料や部材を、仕入れ先から工場へと納品する調達物流において、通常は調達者が発注内容を決定しています。
一方、VMIでは、調達側の販売・出荷・在庫データを、ベンダーすなわち、仕入先・納入業者に提供し、ベンダーが原材料や部材の需要を予測して発注内容(納品する部材や数量)を決定します。
通常は、調達側が商品の売れ行きに応じて原材料や部材の在庫管理や発注(補充)を自ら行いますが、ベンダーが調達側に代わって在庫管理や発注(補充)を行うのがVMIです。
VMI導入のメリットと注意点
VMIは自動車、電機、小売業界で広く運用されていますが、最近では食品業界においても多く導入されるようになってきました。では、なぜわざわざベンダーが調達側に代わり、自ら在庫管理や発注(補充)を行うのでしょうか。
調達側、ベンダー双方にとってのメリットと注意しなければならないポイントをまとめました。
■VMI導入のメリット
➀発注内容のやり取りにかかる労力削減
調達側にとって発注業務だけではなく棚卸・在庫管理などの業務管理を軽減することができるというメリットがあります。
一方で、ベンダーは調達側から共有された販売データを確認して、ベンダー自身が発注量を決めることができるので、調達側・ベンダーの間で発生する発注内容の確認など、細かなやり取りの手間を減らすことができます。
連携不足により発生した発注ミスが原因で、必要な原材料や部材が届かない、といったリスクも減らすことができるでしょう。
➁効率的な在庫管理
調達側とベンダーが販売データを共有することにより、ベンダーはリアルタイムにデータ分析ができるので、需要予測が立てやすくなります。結果、必要な時に必要な量を発注することができるようになり、無駄な在庫が削減され、在庫管理を効率的に行えるようになるでしょう。
また、予測していなかった急な出荷などにもすぐに対応できますので、調達側は原材料や部材不足による販売機会の損失を防ぐことができるというメリットもあります。
■VMI導入の注意点
➀調達側の入庫対応の煩雑化
VMIでは、ベンダーが在庫管理を行いますので、各種ベンダーの部材が入庫するのは、ベンダーそれぞれのタイミングになります。都度入庫対応が必要になり、非効率になる可能性があります。
➁調達側の情報共有の複雑化
調達側とベンダーが情報共有をするにあたり、効率的にデータ連携ができないと、データの活用が上手くいかず、双方にとって不利益です。特に調達側は各ベンダーごとにデータ共有が必要であり、ベンダーの数が多ければ多いほど複雑となり、手間がかかります。
➂ベンダーの在庫管理の業務増大
調達側に代わって発注業務を行うことは、在庫管理に慣れていない、または、在庫管理に割く人員が不足しているベンダーにとっては、業務負担が大きくなってしまう場合もあるでしょう。また、調達側の企業が次々とVMIを導入すると、ベンダーは調達側の企業毎に在庫管理や倉庫設計をする必要がありますから、管理が煩雑になってしまう可能性があります。
④ベンダーの投資やコスト増加のリスク
VMIでは、ベンダーが調達側に代わって、原材料や部材の在庫管理や保管を行います。ベンダーが自社の倉庫で、在庫管理や保管ができなくなった時に、新たに倉庫を準備する必要性も出てくるでしょう。倉庫の設立という大きな投資が必要になる、倉庫スペースを埋めることが出来ず、倉庫の賃料を回収できない、といったリスクが伴います。
鈴与のVMIセンター
VMI導入による注意点で挙げた課題を解決するには、VMIのアウトソーシングがおすすめです。
鈴与のVMIセンターは、調達側であるメーカー様の倉庫と隣接している倉庫で、ベンダー様で管理している原材料や製品をお預かりし、効率的な保管や配送を行うなど、メーカー様、ベンダー様双方の課題を解決するサービスです。
ここでは、VMIセンターの利用により、鈴与がご提供できるソリューションをご紹介します。
まず、前述したVMI導入による注意点に対するソリューションです。
➀調達側の入庫対応の効率化
お客様の工場の近くに倉庫を構える門前倉庫型VMIセンターでは、各ベンダー様の原材料や製品を鈴与でお預かりし、工場に一括でまとめて納品します。調達側は、決まった時間にまとめて入庫対応できるようになり、効率的です。
➁調達側にとって効率的な情報共有
鈴与の倉庫で保管する各ベンダー様の原材料や部材の在庫管理を一括して行います。データ連携先は鈴与のみになり、効率的なデータ共有が可能です。鈴与のWMS(在庫管理システム) は適切かつ効率的な在庫管理を行うことができる機能もあり、EPRなど各種システムとの連携実績も豊富なため、リアルタイムかつ効率的に情報共有を行うことができるので調達側企業様メーカー様・ベンダー様双方にとってメリットがあります。
③荷姿転換で作業を効率化
納品先の作業単位の数量に仕分けたり、段ボールの開梱の手間を省き、生産ラインで取り出しやすいようにポリ容器などに入れ替える荷姿転換や、品質を厳しく求められる場合には納品前検品もVMIセンターで対応させていただきます。
④ベンダーの投資リスクやコスト削減
複数のベンダーの共同物流の拠点として鈴与のVMIセンターを導入することで、倉庫の新設という投資の必要もなくなります。また、納品先への配送は、近隣または隣接したメーカー様の倉庫への横持ちのみなるため、配送料金の大幅な削減が可能です。
その他にも下記のようなソリューションをご提供することが可能です。
⑤リードタイムの短縮
時間指定が厳しい遠方の納品先を抱えている場合、納品先の近隣にサブデポ型のVMIセンターとして納品先の近くに小型の物流拠点を構えることで、納品までのリードタイムを短縮できます。遅延などの心配がなく、安定したリードタイムを維持できます。
⑥梱包の手間を削減
鈴与は段ボールではなく、通い箱(オリコン)を使用したのご提案も可能です。近隣のVMIセンターであればトラック輸送時のように、大きな振動に備えた厳重な梱包は必要ありません。納品先での入荷時も開梱の手間が削減されます。
また、納品後は、通い箱を回収してリユースすることで、コストや環境負荷軽減も実現します
鈴与のVMIセンターのサービス・ソリューションに関して、ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
▼関連ページ:ABC分析と活用方法~分析データの上手な活用方法
▼関連ブログ:適正在庫とは?計算方法と適正在庫を維持する3つのポイント
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物流BCP対策―BCP対策としての物流アウトソーシング
昨年、関西の物流センターで大規模な火災があり、その物流センターで保管していた製品が欠品となり安定供給への影響が出ている、というニュースがあったことは、皆さんの記憶に新しいと思います。
また、最近は地震発生も多く、製品の安定供給を実現するためにも、災害への対策を見直さなくてはいけないと感じている企業様も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はBCP対策に関する内容:BCPの定義や物流BCP対策の考え方についてお届けします。
BCP対策とは
そもそもBCPとは、何を意味しているのでしょうか?
BCPは、Business Continuity Planの頭文字をとった言葉で、日本語にすると「事業継続計画」を意味します。地震などの自然災害や、システム障害、テロなどの緊急事態や感染症・パンデミックなどは、いつ起こるか予測することが難しく、未然に防ぐことはできません。こうした予測不能な事態が起こった場合でも、事業をできるだけ中断させずに継続できる体制を構築することを「BCP対策」と呼んでいます。
BCP対策がしっかりできていないと、事業を中断せざる得なくなり、また事業再開までに時間を要してしまうと、顧客からの信用を失い、時には倒産してしまう可能性もあります。企業の信用を失わないためにもBCP対策を実施することはとても重要です。BCP対策は、緊急時にも迅速に対応できるようにする、という目的だけでなく、企業の価値や信頼性を高めるという目的でも有用だと言えます。
BCP対策と混同されがちな言葉に「防災対策」があります。防災対策は、人の命を守ることに重点を置いたもので、防災訓練や避難訓練の実施、建物の耐震補強、防火設備の設置、などを行うことが防災対策です。防災対策はBCP対策と違い、企業が従業員の心身の安全を守るための対策ですので、言葉の意味や目的の違いを押さえておきましょう。
物流BCP対策の考え方
商品を製造もしくは仕入れてお客様にお届けするビジネス・事業を行っている企業様にとって、「物流」はとても大切な役割を担っています。物流が滞ってしまうとお客様に商品が届かずビジネスとして成り立たなくなってしまいます。このような企業様は特に物流BCP対策を行う必要性が高いと言えるでしょう。
今回は、物流BCP対策の考え方を2つご紹介します。
①物流業務をアウトソーシングする
自社で物流業務を対応している場合は、物流業務を他社へアウトソーシングすることもBCP対策の1つになると言えます。事業が継続できない要因には、自然災害だけではなく、人員不足やスペース不足なども挙げられます。
例えば、自社のオフィスで物流業務を行っている場合、在庫保管場所を拡大しようとしてもすぐには対応が難しいと思いますが、物流業者へアウトソーシングして倉庫で物流業務を対応すれば、倉庫の天井の高さを有効活用することで保管場所を確保しやすくなるでしょう。
人員に関しても、一般的に物流業者は多数の作業員を雇用しているので、人員配置を的確にしていること、また、作業を標準化して従業員が複数の作業に対応できるよう多能化を図ることで 人員不足にならないよう調整することが可能と言えます。
②物流拠点の二拠点化
物流拠点を1箇所に集約している場合、その拠点が災害などの緊急事態で機能しなくなってしまうと、物流が滞ってしまい、事業が継続できなくなってしまう可能性が高くなります。こうした事態を回避するために、2箇所の物流拠点に分けて、在庫保管・物流業務を行うという考え方があります。どちらかで物流業務ができなくなっても、もう1箇所で対応することができるので、事業を中断させずに継続することができるでしょう。
しかし、物流拠点を2箇所保有すると、物流管理の手間が増えてしまったり、在庫を正確に把握できず結果として在庫量が増加してしまったりと、コストが増えてしまう可能性がありますので注意が必要です。
BCP対策における物流アウトソーシングのポイント
物流業務をアウトソーシングすると、これまで物流業務にかけていた時間を販売促進活動、マーケティング活動に充てることができ、専門業者が物流業務を対応することで 品質向上が期待できる、というメリットがありますが、上述したように、BCP対策としても有効と言えます。
BCP対策として物流業務をアウトソーシングする際には、以下3つのポイントで物流業者を選定することが重要です。
ポイント1)倉庫設備
物流業者が保有している倉庫が耐震構造になっているか、倉庫内の保管設備が倒壊リスクに備えたものになっているか、停電したときの予備電源があるか、など倉庫の構造や設備を確認しておきましょう。
ポイント2)システム
災害や障害が起こった際にも在庫管理システムを継続して利用できるような対策(サーバー分散配置、非常用発電設備の設置など)を行っているか、確認する必要があります。
ポイント3)危機管理体制
災害などの緊急事態が発生した際に、どのような初動対応をするのか、ルールや組織体制を構築しているか、という点は、事業継続リスクを低減する上で重要です。
物流BCP対策においては、物流業務をアウトソーシングすれば良いというわけではなく、しっかりとBCP対策に取り組んでいる物流業者にアウトソーシングすることがポイントとなります。
鈴与では、鈴与グループ全体の事業継続に対応する推進体制を構築し、システム・情報に関するリスク管理も行っております。また、お客様の物流体制をヒアリングし、物流BCP対策のご提案も実施しておりますので、物流BCP対策に関してご興味のある方はぜひ一度鈴与にご相談ください。
▼関連資料:物流アウトソーシングの手引き
物流アウトソーシングを検討する際の進め方やポイントをまとめたマニュアル資料です。
▼関連ページ:物流コンサルティング
物流コンサルティングのメニューとして、物流BCP対策がございます。
詳しくは以下のページをご確認ください。
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物流改善の基本:どこから手をつけるべき?コストやリードタイムの削減方法
物流に関する課題はさまざまな場面で出てくるため、どこから改善したらよいのか分からなくなってしまう方も多いのではないでしょうか?
今回は、物流改善の基本的な視点と優先順位のつけ方、物流コストや納品リードタイムの課題に対する鈴与の改善策・ソリューションについてもご紹介します。
物流改善の基本的な視点:QCD
製造業の重要な3要素:QCDという言葉を聞いたことはありますか?
QCDとは、
Q: Quality(品質)
C: Cost(コスト)
D: Delivery(納期)
のことを指しており、それぞれ頭文字をとって「QCD」と呼ばれています。
なぜ製造業の重要な要素と言われているかというと、Q(品質)が良くない商品を販売してしまうと、お客様からの信用を失ってしまいやすく、また品質が良くても製造にかかっているC(コスト)が高すぎる商品だと会社として利益を出すことが難しくなってしまいます。さらに、お客様が要望しているD(納期)に間に合わないと、お客様が他社に流れてしまうことが考えられます。
このように、Q(品質)・C(コスト)・D(納期)のバランスが取れていないと、ビジネスとして回っていかないのです。
物流においても、基本的にはこの3要素のバランスを考えながら改善を行っていくことが1つのポイントになるのではないでしょうか。
Qであれば、お客様への納品時の配送汚損・破損をなくす、誤出荷をなくして出荷精度を上げる、在庫管理の正確性・棚卸の差異をなくす、などの視点で見ると改善点が見えてくるはずです。Cは、物流にかかっているコスト(保管料や作業料、輸送費)を下げる、Dは、お客様へ商品が届くまでのリードタイムを短くする、といった視点から改善点を挙げていきましょう。
物流改善の優先順位のつけ方
QCDの視点から改善点を見つけることが基本、とお伝えしましたが、ではQCDのどこから優先的に改善していけば良いのでしょうか?
QCDの順序は優先順位の高い順に並んでいると言われていますので、Q(品質)>C(コスト)>D(納期)の順序で改善していくことが1つです。一方で、取り扱いの商品によっては(例えば緊急性の高い医療機器など)D(納期)が優先とされる場合もありますので、取扱い商品の特性に応じて決めていく必要があります。
Q(品質)の改善方法・事例
物流品質の課題としてよく聞くのは、誤出荷が多い、属人化した作業になっていて品質が担保できていない、といった内容です。物流品質の改善方法としては、以下が挙げられます。
・作業標準化
誰が作業しても同じ品質を保てるよう作業手順の明確化、手順書やマニュアルの作成と作業員への教育の実施
・システム化/機械化
スキャナーやハンディターミナル、バーコード検品機能があるシステムの導入
機械の活用による作業標準化と誤出荷させない仕組み作り、物流業務の見える化
C(コスト)の改善方法・事例
コストの改善は、適正な物流コストの実現、物流にかかるコストをできるだけ削減することになるかと思います。改善方法としては、以下のような方法があるのではないでしょうか。
・物流動線の効率化
物流全体のフローを整理し、ムダな動線をなくすことで、コストを削減 ・倉庫現場の改善
ロケーション管理方法やピッキング方法、レイアウトの見直しによるムダの削減を行い、作業の生産性を上げる
・輸送効率の向上
トラックへの積載効率を向上させる
D(納期)の改善方法・事例
納期の改善は、商品がお客様に届くまでの時間をなるべく短くスムーズにすること、になります。納期=リードタイムの改善は、以下を検討してみましょう。
・輸送方法/配送方法の見直し
国内であれば宅配便やチャーター便、輸入があれば海上輸送・航空輸送などから最適な方法を検討
・倉庫立地の最適化
物流全体のフローから物流特性に最適な立地の倉庫への見直しを検討
物流コストや納品リードタイムの削減方法
鈴与では、物流コストや納品リードタイムに課題をお持ちの方に、
“清水港を利用した鈴与のワンストップ物流サービス” をご提案しております。
特に、輸入商材のお取り扱いがあり、大都市圏の倉庫を利用している方で、「物流(保管や輸送)コストの上昇」、「輸入から納品までのリードタイムの長期化」に関する課題・お悩みをお持ちの方に最適な改善方法・ソリューションとなっております。
詳細は、「物流コスト・リードタイムを低減するための3つのポイント」の資料にまとめておりますので、コストやリードタイムに関する物流課題を抱えていらっしゃる方は、物流改善のヒントに、資料をダウンロードしてみてはいかがでしょうか。
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鈴与では、全国145か所にある倉庫現場において、倉庫現場の改善や作業標準化、システム化・機械化のご提案を行っております。また、倉庫の最適立地への見直しのご提案も可能です。
物流の品質・コスト・リードタイムに関して課題をお持ちの方は、ぜひ一度鈴与にご相談ください。
▼関連ブログ:物流拠点の見直しでコスト削減!倉庫の最適立地とは?
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物流アウトソーシング開始までの7つのステップとは?
鈴与の3PLサービスでは、物流のお役立ち情報をまとめた資料をダウンロードできる、資料ダウンロードページを開設いたしました!
誰でも無料でダウンロードができますので、物流に課題を抱えていらっしゃる方や、鈴与の物流サービスにご興味のある方は、ぜひお気軽にダウンロードください。
>>資料ダウンロードページはこちら<<
今回は、掲載資料のうち「はじめて物流アウトソーシングを検討する方へー物流アウトソーシングの手引き」の資料をご紹介します。今後さまざまな資料を追加していく予定ですので、ぜひご確認ください。
物流アウトソーシングのメリットとは
本題に入る前に、そもそも「物流アウトソーシングとは何か」「物流アウトソーシングにはどのようなメリットがあるのか」について説明します。
物流アウトソーシングとは?
「物流アウトソーシング」とは、物流業務をアウトソースすること、つまり、物流に関する業務を物流専門業者(3PL 業者)に委託すること、を指しています。
物流に関連する業務とは、商品を荷受けする入庫作業、商品の保管、商品の検品や化粧箱への詰め替え作業、値札貼りといった流通加工作業(流通の過程で商品に付加価値をつけるための加工作業)、商品を納品先へ届ける出庫作業、といったものが挙げられます。
こうした物流に関連する業務を自社で対応するのではなく、物流専門業者(3PL業者)へ委託することが「物流アウトソーシング」です。
物流アウトソーシングのメリット
では、物流業務をアウトソースすると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
さまざまなメリットがありますが、ここでは以下3つを挙げています。
①物流コスト削減(コストの変動費化)
自社で物流業務を行う場合、物流業務に従事する作業人員や、商品を保管するスペースを固定で持っておく必要があります。物量が少なくなった場合、すぐに人員を削減したり、スペースを縮小したりことはできません。一方で、物流業務をアウトソースすると、物量の増減に合わせて人員やスペースを調整することができます。物流費が変動費化することにより、物流コスト削減につなげることができます。
②コア業務により注力できる
商品を販売している方にとっては、セールス活動やマーケティングといった業務に注力して販売を伸ばし、事業を拡大していくことが大きな目標でしょう。物流業務はコア業務・注力したい業務ではありません。物流業務をアウトソースすれば、これまで物流業務に従事していたスタッフをセールス活動やマーケティングといったコア業務に充てることができ、より販売活動・事業拡大に注力することができます。
③物流品質の向上
物流専門業者(3PL業者)は、物流に関するノウハウをたくさん持っています。これまでの実績や経験を活かして、生産性や品質向上のための取組み(物流動線や保管方法の改善、作業手順の見直し・改善、機械化の推進、等)を行っています。自社ではなく、専門業者に物流を任せることによって、物流品質の向上を期待できるでしょう。
物流アウトソーシングの開始までの流れ:7つのステップ
「物流アウトソーシングをしたい、これから物流アウトソーシングを検討していく」という方が最初に直面するのは、「何から始めて良いか分からない、、」 「物流アウトソーシングってどうやって進めていくの?」といったお悩みではないでしょうか?
物流アウトソーシングを開始するまでには、以下大きく7つのステップがあります。
①初回面談
②物流データの分析
③見積・提案
④倉庫見学
⑤成約・契約書の締結
⑥移管準備
⑦業務開始
まずは、この7つのステップを覚えておくと、業務開始までの流れを把握することができ、アウトソーシングの検討を進めやすくなるでしょう。
各ステップにおけるポイント・注意点については資料にまとめておりますので、ぜひご確認ください。
物流アウトソーシング検討における4つのポイント
物流アウトソーシング開始までの流れを把握したあとは、その流れに沿って検討を進めていくかと思いますが、その際にぜひ注意していただきたいポイントがあります。
①○○や○○を明確にする
②委託する○○○○・○○を決める
③○○○○○を確認し、準備する
④スケジュールを決める
アウトソーシング検討を進める際には、1つの業者だけでなく、複数の業者から提案・ 見積をもらい、そこから選定していくことになるでしょう。①や②は、複数業者から自社に合った業者を選ぶ際に重要になるポイントです。
また、③については物流業者から的確な見積を取得するためにぜひ確認していただきたいことです。
物流アウトソーシング検討における4つのポイントは、
資料「はじめて物流アウトソーシングを検討する方へー物流アウトソーシングの手引き」に詳しく記載しておりますので、気になる方はぜひダウンロードください。誰でも無料でダウンロードすることができます。
鈴与ではお客様のあらゆる物流課題やニーズにお応えできるよう、さまざまなご提案を実施しておりますので、物流にお悩みを抱えている方、物流アウトソーシングを検討している方はぜひ一度お問い合わせください。
▼関連ブログ:物流コストが気になる方必見!倉庫の保管料ってどう計算するの?
【物流改善】AGV導入で月間60時間の作業時間を短縮
物流業界はここ数年で慢性的な人手不足となっています。雇用に苦労しているのは、物流企業だけではないかと思いますが、コロナ禍でEC通販の需要が高まる中で現場への負担がさらに大きくなっており、物流ロボット導入のニーズはより加速しています。さらにDX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進するような企業環境も後押し、物流の自動化、機械化、効率化、省人化をキーワードに、この数年で急速に開発と導入が進んでいます。
今回は鈴与がグループ企業と協業して行った、物流ロボット「AGV」を導入した事例について紹介します。
AGV(無人搬送車)とは?
AGVとは、Automated Guided Vehicleの略で、「無人搬送車(または無人搬送機)」を意味します。製造現場や物流センターにおいて必要となる製品や資材などを積んで人の力を借りることなく目的の場所まで運ぶ搬送ロボットを指します。これまでのコンベヤやフォークリフトに代わる新しい運搬手段として注目されていて、「自動搬送車」「搬送ロボット」とも呼ばれています。
統計資料によると、2019年の国内向けと輸出向けを合わせたAGV納入台数は3,436台(前年比1.6%増)と、調査開始以来、過去最高を更新しています。
出典:一般社団法人日本産業車両協会「無人搬送車(AGV)システム納入実績」
AGVの種類
日本工業規格によると、車両のタイプは主に3つに分類されます。
・積載型 :荷物を無人搬送車上に載せて搬送するもの、荷物を載せた棚を搬送するものも含まれます。
・けん引型 :台車またはトレーラをけん引して搬送します。
・フォークリフト型:パレットに積載された荷物を搬送し、積載型の一種です。
また、車両の誘導方式は以下のように分類されます。
・経路誘導式:経路に沿って設置した誘導体によって誘導する方式で、誘導体は磁気テープ、
光反射テープ、電磁誘導ケーブル、画像などがあります。
最も普及している方式でコストパフォーマンスに優れていると言われています。
・自律移動式:レーザーや画像認識などで自己位置を推定する機能をもち、AIによる走行制御機能
などによって、軌道、誘導体、人の操縦などがなくても目的地へ移動する方式です。
・追従式 :自律移動式の一種であり,特定の人,先行する車両などに一定の距離を保って追従して,
自律的に走行する方式です。
導入事例/効果
鈴与グループの中日本バンリースと協力し、AGVを物流センターに導入しました。
鈴与が導入したAGVの種類はけん引型、経路誘導式で、簡単に走行ルートを設置ができ、作業パターンを容易に変更できるなど応用が利くことが導入のポイントでした。
導入した物流センターでは、出荷作業時に使用する往復カゴ車の庫内移動に使用しています。出発時と到着時のみ人手はかかりますが、搬送作業の自動化により、作業スタッフの身体的負担を軽減し、月間60時間を削減することが出来ました。
▼AGVを活用している物流センターの様子
AGVの導入により、作業効率向上につながっています
物流ロボットにはAGV以外にも様々な種類があるので、効率よく導入を進めるには、物流ロボットだけではなく倉庫内のオペレーションに精通した専門家が必要です。鈴与グループでは、これまでの多様な3PL運用実績により培ったノウハウと新しい技術を組み合わせることで、お客様の物流課題を解決して参ります。人手不足による業務効率化、システム化を検討されている場合は、ぜひ鈴与にお問い合わせください。
▼関連ブログ:【事例紹介】1日最大1,000枚の納品書・チラシ折り作業を効率化
▼鈴与グループ:中日本バンリース
会社名:中日本 バンリース株式会社
住所:静岡県静岡市清水区入船町11番1号 鈴与本社ビル2階
事業内容:リース事業/物流機器販売事業/パレットレンタル事業、コンテナ販売・レンタル事業