
コストも手間も削減? BtoB・BtoC一元管理のメリットとは?
2021年6月7日
昨今では、新型コロナウイルス感染拡大の影響により店舗や卸などBtoBの販路だけでなく、
ECでの販売に力を入れるなど、販路を拡大している企業が多くみられます。
複数の販路に広げたことにより「在庫管理」が煩雑になり、課題を抱えている事業者様も多いのではないでしょうか。
今回は、BtoB・BtoC在庫一元管理について取り上げてみます。
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そもそもBtoB・BtoCって何が違うの?
ビジネスの世界では当たり前のように使われている「BtoB」・「BtoC」というキーワードですが、
それぞれどのように定義されているのでしょうか。言葉の意味は次の通りです。
◆BtoB (Business-to-Business、企業間取引)
企業と企業の間で行われる取引のこと。企業とはメーカーから卸売業者、小売業者まで幅広く含み、
それらの間で行われるモノやサービスの取引はすべてBtoBということができます。
◆BtoC (Business-to-Consumer、企業対消費者間取引)
企業から消費者に対して行われる取引のこと。百貨店やメーカー直営店などの
一般的な小売店で商品が消費者に販売される取引はこのBtoCに該当します。
BtoB・BtoCの市場はどうなっているの?
近年ではBtoBとBtoCの垣根はなくなってきており、メーカー企業が直販を始めたり、
EC事業社が卸販売を始めたりなど、販路を増やすことで売上拡大させている傾向にあります。
従って、BtoBとBtoCどちらかに重点を置くというよりも、相互にバランスをとりながら
事業を拡大させていくことが重要となってきています。
また、インターネットの普及によりBtoB・BtoCともにEC化率が高まっており、
経済産業省の調査によると、2019年実績ではBtoCで6.76%(前年比0.54ポイント増)、
BtoBで31.7%(前年比1.5ポイント増)と増加傾向にあり、商取引の電子化が進んでいます。
その他、BtoBでは取引市場の拡大による欧米やアジアメーカーの参入が増え競争が激化、
BtoCではAmazon、楽天をはじめとしたECモールの拡大や、
メーカーから直接消費者へ販売するビジネスモデル「DtoC」の台頭など、
それぞれ社会の変化に伴って市場にも変化が起きています。
BtoB・BtoCを一元管理するとどんなメリットがあるの?
では、BtoBとBtoC両方の販路を持つ場合、どのように在庫を管理するのが良いのでしょうか。
下の図の通り、一般的にはBtoBとBtoCの在庫を別々に保管・発送するよりも、物流拠点を集約し、
一元管理するほうが効率的です。ここでは、一元管理のメリットを3つご紹介します。
①管理業務の負荷軽減
BtoBとBtoCの発送業務を別業者で行う場合、それぞれの業者への在庫確認が発生し、
電話やメールでのやりとりや在庫振り分け等、管理業務に時間がかかってしまいます。
一方、一元管理することで窓口を一本化することができるため、業務効率が向上し、
業務負荷を軽減することができます。
②欠品による販売機会損失を防止
BtoBとBtoCで在庫を別で管理している場合、どちらか一方で在庫が残っていても、
もう一方で在庫が切れたら欠品となり出荷できない状態となってしまいます。
一元管理を行えば在庫が一ヵ所にまとまりますので、
欠品による販売機会の損失リスクをなくすことができます。
③物流拠点の集約で、保管・横持ちコストを削減
物流拠点を集約することで、商品を一ヵ所にまとめて納入するだけで済み、
拠点間の在庫移動も行わずに済むため、在庫管理の手間や無駄な横持コストを削減できます。
またBtoB・BtoCの在庫を分ける必要がないため、無駄な在庫を抱える必要もなくなり、保管コストも削減できます。
弊社は、長年にわたるBtoB(卸・小売店向け)センターの運営実績に加えて、
豊富なBtoC(通販)センターの運営実績により、BtoB・BtoC向けを同一センター内で一元管理することが可能です。
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